子供が発表会に出ることになり、「何か弾きたい曲を探してきて下さい。」と先生に言われました。

何て答えますか？

「今晩のご飯、何食べたい？」「お誕生日に何食べたい？」でもありません。

「発表会！」です。

う～ん…頭を抱える人が多いですね。

クラッシックのコンサートなど行ったことがないし、日頃は聴かない。CDも持っていない。

せいぜい親戚の子の発表会に行ったくらいで、曲の題名すら覚えていない。

それに、日頃あまり練習していない我が子の実力に見合った曲など皆目見当もつかない。

ただ一つ知っている曲と言えば「エリーゼのために」だ！

最も有名なクラッシック音楽！

「エリーゼのために」そうだ！この曲！

子供には是非「エリーゼのために」を弾いてもらいたい！

しかし…うちの子のレベルで弾けるのだろうか？

答えは「Yes!」弾けるのです。

「エリーゼのために」を弾くには
どのくらい期間かかるの？

「エリーゼのために」を
弾くにはどのくらい
期間かかるの？

問題はいつ？どの位練習したら弾けるようになるか？だけです。

私の所では以前80歳で初めてピアノを習った方がいらっしゃいました。

その方は、3歳のひ孫をレッスンに連れてきている内に、「この先生の指導ならば、自分でもピアノが弾けるようになるかもしれない…」と思うようになり、80歳のお誕生日を機にレッスンをスタートしました。

目標は「エリーゼのために」です。

いつかは私も弾けるようになりたい…と目標がありました。

3歳のひ孫の方は、すくすくと成長しピアノの曲も段々と難しいモノが弾けるようになりました。

一方、80代の生徒さんは毎日一生懸命練習をしながらも、体調不良があり入退院を繰り返す中で、毎日本当に少しずつ指を動かしてゆき7年目にしてようやく目標であった「エリーゼのために」を弾けるようになりました。

私は87歳になった彼女の為に「発表会」に出てもらう準備をしました。

そうして当日、薄いピンクのロングドレスの彼女は途中何度かつっかえながらも最後までしっかりとエリーゼを弾き通しました。

演奏が終わると会場からは大きな暖かい拍手が送られました。

少し頬を赤く染め、興奮冷めやらぬ彼女の目から涙がこぼれました。

そして、拍手、拍手の嵐です。

大丈夫だろうか？途中で心臓発作が起こったらどうしよう…色々な心配はありましたが、しっかりと演奏できました。

後にも先にもこんなに感動した発表会はありません。

いつか…は現実になるのです。

発表会はご自身の好きな曲を！

発表会は
ご自身の好きな曲を！

「発表会で自分の好きな曲を弾きたい！」と、目標ができれば自然と練習にも力が入ります。

また、人前で発表することは普段の練習では味わえない経験です。

会場の緊張感、多くの人からの拍手喝采、やり遂げたあとの高揚感を是非、自分の好きな曲を弾いて感じてください。

「エリーゼのために」が弾きたいと思ったらどうぞ、指導されている先生に言ってください。

自分の場合はどの位の練習期間あれば弾けるようになりますか？と。

きっと80年は必要ないと思いますよ。

長廻かおる

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