「ピアノが弾けたらいいなぁ…」
そんな小さな願いから始まるピアノレッスンですが、では実際の所ピアノが弾けるようになったらどんな良い事があるのでしょうか?
ピアノは触るだけで音が出る実に便利な楽器です。
楽譜が読めなくとも、耳コピーのように鍵盤を探り、それらしい音を見つけ、何とか曲らしくつながった時の喜びは、とても楽しく何にも代えがたい程の嬉しいものです。
それが、自分自身で楽譜を読み、正確な音名、リズム、テクニック練習の成果として、しっかりと演奏表現できた時は、更に大きな喜びがあり、 自己実現の素晴らしさと、自分自身でやり遂げた達成感により、「自信」を持つ事につながります。
また、家族や友人の前でそれらが上手に演奏表現できた時の晴れやかな「自信」は、生きていく上での自分自身の『力』となって行きます。
ピアニストやピアノ教師を目指して音楽大学進学希望する人はもちろんですが、もっと大きな意味で、私は 『ピアノが弾ける』事の素晴らしさを、皆さんと分かち合いたいと思います。
とても美味しいものを食べた時、素晴らしい景色を見た時、すごく面白い映画を見た時、深く感動する本を読んだ時、転げ落ちるほど面白い話を聞いた時…ああ、誰かに伝えたい!
この感動を独り占めするのではなく、誰かに伝えたい! 感動を共感したい! この気持ち!
私にとって「音楽」がそうなのです。
ある曲を聴いて突然昔のことを思い出したり、急に涙が出たことはありませんか?
ぐずっている赤ん坊に子守唄を歌うと静かに眠ったり、自分自身の気持ちが沈んでいる時に音楽を聴いて心が落ち着いた事はありませんか?
災害にあった人達が希望を失わないように、歌をうたって助かったという話も聞きます。
甲子園野球の入場行進の様に、号令で足並みをそろえるのは難しくとも、「音楽」に合わせるだけで多くの人の足並みをそろえる事も出来ます。
不思議ですね。
「音楽」には言葉を介さず、直接心に響く力があります。
こんなにも素晴らしい「音楽」を自分自身で演奏出来るのは、本当に嬉しく、素晴らしい事です。
私は、一人でも多くの人に、自分自身で演奏出来る喜びを伝えたい!