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ピアノ上達への道 必要なアイテム
「メトロノーム」編
ピアノ上達への道
必要なアイテム
「メトロノーム」編
様々な「メトロノーム」
メトロノームと聞いてまず頭に思い描くのが、三角形で中央の針が左右にカチコチ動くアレではありませんか?
ピアノを購入する際、サービス品の人気No.1商品です。
昔ながらの手巻の三角メトロノームは今でも健在で、それなりに売れているそうです。
メトロノームはほかにどの様なものがあるのでしょうか?
現在の三角メトロノームは手巻よりも、電池式のものが主流になりました。
形や機能も豊富になり、小さい四角のカードサイズのメトロノーム、小型クリップ式、ビーンズ型の多機能タイプ、ピッチ機能付き等、色々なタイプがあります。(2,000~8,000円)
メトロノームはいつから必要?
メトロノームは
いつから必要?
ピアノレッスンを始めドレミの読み方が分かり、ある程度の速さで両手演奏できるくらいになった頃、レッスン中に先生から「メトロノームと一緒に弾きましょう」と言われたら、是非子供自身のメトロノームを購入して下さい。
レッスン時に先生にメトロノーム使用を言われたのは、演奏者のテンポが不安定な時。
又は、今演奏しているテンポよりもっと速く(遅く)したい時です。
演奏がつっかえたり、時に止まったりする時は、メトロノームと一緒の練習はまだ必要ありません。
メトロノームの話しが出てきたということは、それだけピアノ演奏力がついてきた証拠です。
ピアノ本体にメトロノームが附属していても、メトロノームは別に購入することをお勧めします。
メトロノームを購入する時に選ぶ基準は、小型軽量で持ち運び出来る「単純機能のモノ」です。
その理由は、レッスン時以外にも、発表会やコンクールなど、ポケットからパッと出して楽屋や舞台袖でテンポの確認が出来るからです。
メトロノームの価格が高ければ高いほど良いか?多機能の方が便利だろう…というものではありません。
使用する演奏者が子供だった場合はなおさらです。
使用方法を理解した上で購入して下さい。
メトロノームを用いた
効果的な練習方法
メトロノームを用いた
効果的な練習方法
メトロノームの使い方はご存知でしょうか?
どのスイッチを押したらよいのかなど、使い方は習わなくとも、子供自身がゲームを操るように直ぐに使い方をマスター出来ますので、ご安心ください。
とは言え、メトロノームの機能を理解して使用していただきたいので、メトロノームを用いた効果的な練習方法をお話しします。
メトロノームに合わせて手を叩く
ピッピッピッピッ…と初めは拍を0ゼロにして、手を叩いてみましょう。
スタートはゆっくり、段々とテンポを速くし、最後は手では叩けないほどの速いテンポまで行きましたか?
大事なのは、メトロノームよりも速く手を叩くことではありません。
同じテンポかどうかを自分自身の耳で聞いて合わせることです。
メトロノームでテンポを揃える
メトロノームのピッピッピッの音を聴きながらピアノ演奏のテンポを揃えます。
慣れないうちは耳がメトロノームの音を聞いていると、演奏している手が止まってしまったり、演奏に夢中になるとメトロノームの音が聞こえなくなることもあります。
そんな時はいつもよりゆっくりと余裕のあるテンポでメトロノームに合わせましょう。
ピッタリとお互いのテンポが合って来ると、演奏に安定感が出てきます。
演奏テンポが 「♩=60」は、1分間に60回ピッの音がなっているということです。時計の秒針と同じテンポになります。
ピアノ演奏の基礎の一番大事な事は、一定の速さ(テンポ)を保って弾ける事です。
どんなに速く指が動いても、その基盤になるテンポが緩んだり、走ったりしては良い演奏にはなりません。
メトロノームは良き相棒になる
レッスンが進んで行き、段々と速く指を動かせるようになると、メトロノームとの戦い(?)のようになり、自分自身との戦いのようにピッの数字を上げ、昨日より速く、今日より速く、と自らのテクニックを上げる練習をするようになります。
これはスポーツでいうところのマラソン、徒競走、水泳などで毎回タイムを計るのと同じことです。
始めこそメトロノームに合わせるだけで精一杯でしょうが、いずれ自身の相棒としてきっと役に立ってくれます。
ピアノ上達への道
メトロノームと共に
ピアノ上達への道
メトロノームと共に
始めて自分のメトロノームを持った子供がよくやることとして、機能は関係なくやたらとスイッチを押しまくり、玩具の一つになることがあります。
玩具になるくらい慣れ親しんでくれるのは嬉しいのですが、高価な多機能型ほど壊れやすいです。
安価な単純機能のものほど丈夫で、私のメトロノームは20年以上使用していますが、電池交換のみで本日もしっかり働いてくれています。
このメトロノームは演奏会の時、緊張して心臓がドキドキと早打ちになった私を助けてくれました。
ドレスアップをした私は、舞台袖でいつもの速さのピッピッと言うメトロノームを耳に当て、その音を聞く事で心を落ち着かることができ、いつものテンポで演奏をしました。メトロノームは私の良き相棒です。
メトロノームは練習の時も演奏会の時もいつも変わらぬテンポで、あなたと共にリズムを刻む心強いアイテムになります。
長廻かおる