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ピアノを上達するための10の法則
ピアノを上達するための
10の法則
少しでも速く、近道をしてピアノが上手になりたいと思うなら、それなりの準備が必要です。
例えばですが、
初めてだから…
趣味なので…
専門家になるわけじゃないから…
ついていけるかどうか自信ないし…
毎日練習出来るかどうかわからないし…
と、始める前から様々な言い訳を用意していませんか?
言い訳が先に用意されていると、安易な方向に流されてしまします。
「英語がペラペラになるCD」を聞いてすぐに英語をペラペラ話せるようになりましたか?
「すぐにピアノが弾けるようになるDVD」を購入して上手になった人を見たことはありますか?
そうです。
上達するにはモノだけではなく、人との出会いも大事ですし、また自分自身が求めなければ人との出会いも、良い教材やモノも手には入りません。
少しでも早く上達したいなら「ピアノが上手になりたい」と、強く思うことからスタートです。
大人も子供もピアノ初心者の方なら誰しも同じです。
強く願えば、良い指導者や良い教材、モノにも巡り合えます。
これさえ出来ればピアノの
上達間違い無し!
これさえ出来ればピアノ
の上達間違い無し!
「ピアノが上手になりたい」と強く願えましたか?
強い決意が出来たら次のステップに進みましょう。
これから挙げる「10の法則」さえ出来ればピアノの上達は間違いありません!
1)ピアノを買う
当たり前だと思うでしょうが、住宅事情や経済力を考慮して電子ピアノからスタートする方が多いのが現状です。
電子ピアノは、楽譜の読み方等の基本的知識を学習するのには問題ありませんが、さてピアノ演奏力と考えると、正直のところ難しいです。
電子ピアノと本物のピアノを弾いてみてください。
この二つは外観の鍵盤の数は同じでも、触った時の指の感触、音色、鍵盤の重量感、足ペダルの感覚、響き等全てが大きく違います。
言うなれば、子供の玩具の柔らかいボールで硬式野球をするようなものです。
本当にピアノが上手になりたいのなら、中古でも良いので本物のピアノを準備してください。
2)良いピアノの先生を捜す。
最も重要な事が良き指導者との出会いです。
「ピアノが上手になりたい!」と言う気持ちがあるなら良い先生を探すべきです。
大手メーカー系の音楽教室も、家の近所の小さなピアノ教室も、個人宅のレッスンも、結局はピアノ指導者と自分との1対1の個人的関係です。
環境整備が整っている大手メーカー系は入りやすく辞めやすい。
家の近所は便利だけれど顔見知りはプライバシーの問題あり。
個人宅は敷居が高い等一長一短です。
先ずは、インターネットや、口コミ、ホームページをよく見て「自分の価値観」に合う先生に「体験レッスン」を申し込んでください。
直接指導頂いて「自分に合った先生」と思ったら、改めてレッスン申し込みをしましょう。
もし、「何か違う…」と違和感があれば、遠慮なく他の指導者を探すべきです。
先生選びがあなたの人生を変えるかもしれません。
3)レッスン内容
全く初めてピアノを習う方は、ピアノ指導者の教本選びが重要です。
ピアノ指導者が選んだ教本で、自分の理解力と実現力のギャップの差が無理のない範囲で埋めていけるように、ピアノ指導者と2人3脚で進みましょう。
初心者はつい何でも「はい」と言ってしまいますが、レッスン内容に少しでも不安があればそのままにせずに、どうぞ遠慮なく先生に質問してください。
先生は指導のプロですから、あなたが上達する為に何度も繰り返し説明し、お手本を示してくれます。
録画撮影や録音もあなたのためになると判断した場合は快く応じてくれるでしょう。
先生はあなたのためにこそ存在しています。
レッスン内容や教本が、あなたのピアノの進歩に合っていないとご自身でも感じたら、どうぞ先生に相談してください。
4)家での練習
習った曲は何度も繰り返し反復練習が必要です。
レッスン室ではできても、2,3日弾かないと直ぐに忘れてしまいます。
出来る事なら毎日のハミガキのように習慣づけが大事です。
子供なら、親が習慣づけへと導かなくてはなりません。
毎日の事なので、無理の無い時間でやりましょう。
もし、練習出来ない日があれば、他の日に休んだ分として休日などに朝、晩2回やると効果的です。
また、鍵盤に向かう事だけが練習ではありません。
大人の場合は、子供と違い頭で理解しても、行動として指が動かない場合があります。
ピアノを弾いていない時間に(TVを見ている時)柔らかいゴムボールなどを指で揉むなどすると指を動かすのに効果的です。
指を動かすことは大脳に刺激を与えることにもなるので大人は老化防止、子供は知能向上に繋がります。
5)演奏を聴く
憧れの曲はありませんか?
いつかこの曲を弾けるようになりたい…そんな曲を沢山持つ事が大事です。
CDで何度も繰り返し聴いてイメージを膨らませたら、本物のコンサートにいって実物のピアニストの演奏を見て、聴いてください。
クラッシックのコンサートは堅苦しくてちょっと…と食わず嫌いの様な事を言わず、本物のピアノの響きを味わってください。
眠くなったら寝ていて構いません。(いびきだけはご注意)
CDとは比べ物にならない位の生の音の響きを全身で感じ取りましょう。
グランドピアノはホールの中でこそ本来の姿であり、楽器の大きさや音色を体感することが出来ます。
あなたも今その楽器をならっているのだ、自分も音楽人なのだと自覚する事が出来れば、レッスンも練習も楽しくなります。
ただ、良いコンサートをさがすのが難しいという方は、自分の好きな曲が入っているプログラムのコンサートがお薦めです。
また、コンサートは演奏だけでなく、ホールの雰囲気や聴衆の質も感動の要因となります。
初めてのクラッシックコンサートなら、マチネー(昼間)から体験してみましょう。チケットの値段もピンキリです。
何度かコンサート体験をしたら、是非一流のホール、一流の演奏家の演奏を一番前の中央で見て聴いて下さい。
目の前で弾くピアニストの息遣い、ペダルを踏む摩擦音、汗、熱気、ドレスやタキシードの服のすれる音、ピアニスト自身の緊張感も伝わってきて圧巻です。
この感動を共有出来る人ならきっとピアノが上手になれます。
6)人前で演奏する
「上手になったらいつの日か人前で演奏しよう…」と思っていませんか?
上手になったら…ではなく、上手になるために人前で演奏するのです。
ですが、いきなり大きな会場で大勢の人の前で演奏というのはハードルが高すぎます。
先ずは日頃のレッスン室で自分の前後の生徒さんの前でお互いに本番のようにお辞儀をして演奏します。
それだけでドキドキ!ですね。
でも、お互い様なので恥じることはありません。
何回かそんな小さな本番を経験したら、いよいよ会場での発表会に臨みましょう。
緊張してあがってしまうかもしれません。失敗するかもしれません。
でも、こうした経験を多く積むことこそが、あなたの精神力を鍛え、ピアノ上達へと導いてくれます。
選曲は先生と相談して、初めは無理のない範囲で好きな曲が良いでしょう。
○月○日に演奏すると決めたら、計画的に練習しましょう。練習期間は約3ヶ月で仕上げられるようにすると良いです。
7)レッスン室での先生との関わり方
7)レッスン室での先生との
関わり方
ピアノの演奏力向上には先生との2人3脚が不可欠です。
あなたがご指導頂いているピアノの先生はどのタイプですか?
- 音大を卒業した新人講師、若くて華やかだが経験不足で頼りない。
- 中堅でそれなりの指導力はあるが、自分の子供が気懸かりで休みやレッスン変更が多い。
- ベテランだが自分のカラーが強く、レッスンの進め方が画一的。
- お喋り上手で気さくだが、ピアノのレベルが低い。
- しっかりとレッスンしてくれるが、自分自身の練習が追いつかない。
- やる気と自信に満ちレッスン内容が充実しているが、料金が高額。
- 料金の安さが魅力で習っているが、上達していない。
と、上げればキリがないほど、色々なタイプの先生がいらっしゃいます。
大事なのは、自分との「価値観」「方向性」が合っているか?です。
体験レッスンでは良かったが、数年経って状況が変わってくることも多く有ります。
ピアノレッスンは先生とのコミュケーションが良く取れなければピアノの上達は望めません。
あなたの希望をハッキリと先生に伝えることが重要です。
8)コンクール
発表会のように人前で演奏する事が自分自身を成長させる事になります。
では、コンクールはどうでしょう?
コンクールと一口に言っても色々なレベル、色々なタイプがあります。
発表会との一番の相違点は、ジャッジ(判定)される事です。
参加するだけで賞がもらえるものもあります。
また発表会では使用できないような立派なコンサートホールで演奏出来ることが目的になっているコンクールもあります。
それらの中で私がおすすめするコンクールは『審査員のコメント、演奏に対してのアドバイスを書いてくれる』コンクールです。
いつもご指導頂いている自分の先生以外の著名な先生の意見を聞くことは、日常生活の中では無理ですがコンクールであれば、可能です。
コンクールでしか体験できないことがあるので、経験を積むためにも出場してみてはいかがでしょうか?
賞をもらえるかどうか?はさて置き、こんな勉強方法があるのだと学ぶことができる、コンクールを活用しましょう!
9)ピアノのセカンドオピニオンの意見を聞く
9)ピアノのセカンドオピニオン
の意見を聞く
今の自分のピアノのレベルってどれ位だろうか?
練習ペースはこれくらいで良いのだろうか?
今弾いている曲に自分の先生以外のプロの音楽家のアドバイスをもらいたい…そう思った事はありませんか?
病気になった時、セカンドオピニオンとして他の医師の診察を受けることは今や珍しい事ではなくなりました。
音楽の世界でも同じです。
ピアニストを目指す人や音楽大学受験生、コンクールの前など、レベルが高くなればなるほど、複数の専門家のレッスンを受けるのは常識とされています。
専門家ではないけれど、お勉強で模擬試験を受けるように、自分のピアノのセカンドオピニオンとしてアドバイスを受けられます。
これを活用して、客観的に自分のピアノレッスンをより良い方へと向上させましょう。
10)ピアノの相談相手がいる
ちょっとしたことでも誰かに話しが出来れば解決する事があります。
改めて相談…と言うと大げさになるけれど、些細なことでも相談できないままでいると、大きな悩みになってしまいます。
なので、日ごろピアノを練習していてこんな時どうしたらいいのか悩んだ時に、気兼ねなく聞ける相手がいるのは大事です。
練習曲などの小さなつまずき、とちり、ひっかけ、繰り返される失敗…小さなスランプ…
など、気兼ねなく相談できる相手が自分のピアノの先生なら最高です。
または、発表会のドレスや靴、先生へのお礼、お中元やお歳暮…こんな時どうしたら良いか困りますよね?
先生には言いづらい事もあるでしょう。
ですが、同じようにピアノを習っている仲間がいると心強いです。
家族の応援も有り難いですね。
音楽仲間!うまい下手は関係なし!楽器が違ってもOK!
先生も生徒さんも、私達みんな音楽仲間!です。
音楽を通じて相談できる間柄を築けるのも素敵なことではないでしょうか?
ピアノを上達するための足掛かり
ピアノを上達するための
足掛かり
如何ですか?
いきなりこれら10の法則全てをやるのは大変かもしれませんが、どれでもまず1つ、2つとできるところからはじめてみましょう。
夢は大きく、理想も高く、「ピアノを上達したい!」と強く願う事と。
そして、継続は力なりです。
いつかあなたもピアニスト!になれるかもしれませんよ。
長廻かおる