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ピアノのいろんなハナシ article

発表会⑤
発表会での父親の役割は
ビデオ撮影では無い!

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発表会⑤
発表会での父親の役割は
ビデオ撮影では無い!

 

「発表会」の会場後方には多くのビデオカメラが並び、周りをお父さん達が囲んでいる。

祖父母と見られる人達は手にはカメラ。

いよいよ「発表会」が始まった。

舞台袖にはお母さんが付き、我が子の出番を待っている。

いよいよ我が子の番が来た!

即座にカメラを構える人、ビデオカメラを覗き込むお父さんがいます。

ちょっと待ってください!

我が子の晴れ姿を撮りたい気持ちは良く理解できますが、お待ち下さい。

演奏する子どもの立場になって考えて下さい。

初めての発表会、緊張の初体験です。

ドキドキしながら、舞台に出て来て、お辞儀をして顔を上げたら、カメラが自分を見ている!

客席にいるはずのお父さんはどこ?おじいちゃんは?おばあちゃんはどこ?

知らない人達に囲まれて急に襲ってくる不安、まるで迷子になった時のような…

こんな状態で良い演奏は出来ますか?

お父さんの笑顔でリラックス

お父さんの笑顔で
リラックス

写真はプロのカメラマンにお任せしましょう。

ビデオは回しっぱなしで十分です。

今、最も重要な事は、大きな不安を抱えながら舞台に出てきた我が子に安心感を与えることです。

我が子がお辞儀をして顔を上げたら、「アッ、パパだ!」

「おじいちゃんおばあちゃんがいる!」と、

子ども自身に発見されやすいように、座席は舞台上でのお辞儀の位置近く、前方中央に座り、ニコニコと手を振ってあげて下さい。

自分の大好きな人を発見した子どもの顔が一瞬笑顔になったら、大成功です。

きっと演奏も上手に弾けますよ。

頑張った我が子を褒めましょう!

頑張った我が子を
褒めましょう!

演奏が終わったら「よく頑張ったね。」「立派だったよ。」「凄いね!」「偉いね!」と、あらゆる賛辞を伝えましょう。

例え上手くいかなかった場合でも「今まで良く練習したね。」「緊張しただろう」「一人でよくやったぞ。」等、この場の結果より、ここに至るまでの努力に対しての労いの言葉をかけてください。

くれぐれも、「残念だった」とか、「もっと練習しなきゃ…」等と言わないで下さいね。

上手くできたら褒められて、失敗したらけなされる…などと、小さな子供の才能の芽を摘む事にならないようにご注意下さい。

「上手くできても失敗しても関係無い、努力の経過が大切だ。皆が自分を応援してくれているのだ!」と子供さんにしっかりと伝えましょう。

「来年の発表会には何が弾けるようになるかなあ、楽しみだ。」と、どうぞ、温かい目で成長を見守って下さい。

『親』と云う漢字は、木の上に立って見ると書きますよね。



長廻かおる

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