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ピアノコラム piano column

 

[わすれちゃった…は子供のサイン]
子供の発するサインを見逃すな!

[わすれちゃった…
は子供のサイン]
子供の発する
サインを見逃すな!

ピアノのレッスンでは、毎回、何らかの宿題が出される。
習い始めから少し経つと、レッスンで習った所を忘れないように、スラスラ弾けるようにと、家で毎日練習しなくてはならない。
おけいこが楽しく続けられるかどうかは、家での練習が習慣化出来るかどうかが重要だ。私の所では、家での練習は毎日○分ではなく、具体的に左手だけ3回弾く、両手でスタッカート(音を短く切って弾く)2回弾く、といった宿題が出る。また、ドレミをノートに書くと言った様に、一人一人のレベル、進度に合わせ宿題の量を変えて、一人でも出来る程度の無理のない練習を宿題としている。
毎回のレッスンは、宿題の確認から始められることが多い。
家で沢山練習して来た生徒さんは、大抵自分から楽譜を開き、「今日はここ!」と元気よく弾きだす。
でも、いつもキチンと練習出来ているかと言えば……?だ。
「今週はあまり練習出来ませんでした。」とはっきり言えるのは、早くて小学校高学年くらいだろうか?始まりのごあいさつの声の表情で大抵の予測はつくのだが…
いつもより声が小さく弱々しい時は、大抵宿題をやっていなかったり、練習不足だ。

Iちゃんは、小学校3年生。しっかりと自分の事は自分でやるタイプの生徒さんだ。
いつも、ちゃんと練習も宿題もやってくる。

そんなしっかり者のIちゃんが珍しく、
「宿題わすれちゃった…」と言った。
大変! これは大切なサイン!なのだ。

いつもあまり練習してこない生徒さんなら、「わすれたなら、今、先生と一緒にやりましょう」で済むのだが、日頃しっかり者のIちゃんであれば状況は変わってくる。
『わすれちゃった…』の意味が違うのだ。
それは、指導している先生の説明が難しすぎたり、曲が進むスピ-ドが早すぎたり、無理を強制してしまい、ついレッスンの主役がIちゃんではなく、先生のぺースになってしまった時に『できないよ。』と言いたい気持ちの代わりに、『わすれちゃった…』と言ったものなのだ。
しまった!ごめんねIちゃん。

「今やっている曲、難しすぎたかな?もう一度片手づつゆっくり弾きましょう!」
私はそう言って、Iちゃんの小さな手と一緒に同じ所を弾いてみた。
そっか!出来なかった原因がわかった!指使いが問題になっていた。
右利き、左利きがあるように、使いずらい指がくると、自然に避けてしまい、結果、不自然な動きで弾く事になり、うまく弾けないのだ。

大丈夫!先生と一緒にもう一度弾きましょう!
がんばれ!Iちゃん


長廻かおる

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